依頼者であるNさんは、結婚を前提に彼氏Yさんと同棲してかれこれ7年になる。
結婚式や入籍こそ済ませていないが、お互いの親にも紹介し、生活実態の外見は結婚している若夫婦であった。
ところが2か月程前に勤務先である大手メーカーの工場にいつも通り出勤した後に同棲していたアパートに帰ってこなくなった。 もちろん電話したりLINEをしてみたが一切連絡が帰って来ない。
心配になったNさんは勤務先に連絡して状況を確認したところ、ハッキリとは言わないのだが、上司の口ぶりからYさん本人から口止めされている様子で、とりあえず状況を自身の両親に相談して連絡を待っていた。
一週間、二週間と経つにつれ、Nさんは「他に女が出来て、Yさんが別れたがっている」と考える様になった。その覚えはないのだが当然である。
しかし急に連絡もせずに荷物もアパートに置きっぱなしで捨てられるほどの事を自分がした覚えもないNさんは、納得がいかず、Yさんの実家に事の顛末を相談しにいった。
するとYさんの両親から「自分達も初耳で、知らない」ととぼけられた。その上、「二人は合わないと思っていた」などと今更くどくどと伝えられ、これにも憤慨。
とにかく本人にケジメをつけさせ、ちゃんと説明と謝罪をして欲しいと考えたNさんは工場の駐車場や立ち寄りそうなコンビニで張り込んでみたが、一切姿を現さなくなったとの事である。
いい加減疲れたNさんは、プロに調査を依頼して来たという訳である。
家出人の失踪案件として行方調査取扱いとして調査を開始する。