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不倫の経済効果③

つづき

これに実際の数字を当てはめると、

不倫が露見する確率:5%×夫が離婚に踏み切る確率:32.8%×[45歳から49歳の平均年収629万円(2014年)+不倫慰謝料の平均額534万円(婚姻期間15年〜20年)]=19万732円

デメリットは年間19万円とかなり安いのです。不倫のメリットが年19万円以上あると思えば、不倫をするという判断になるんですね。

不倫が見つかる確率がかなり低く見積もられているように思いますが、女性にはバレないようにできるという自信があるのだと思います。

「セックスレスも不倫に踏み切る要因になるか」

例えば旦那さんが働きすぎて、精神的・体力的に疲れ切ってしまい、インポテンツになってしまうことがあります。それに不満を持った奥さんが不倫に走ってしまうというケースが考えられます。

また、夫婦間はセックスレスでも、夜の生活はダブル不倫で別々にパートナーがいるというパターンもあります。

「不倫できる人とできない人の二極化が進む」

勝ち組は年収がもともと高く、そもそも高学歴の方が多いんです。こういった方というのは、結婚の時期が早い。

結婚の条件に「三高」と言われた時代がありましたよね。高収入・高学歴・高身長。

女性が結婚したい相手に該当すると思うので、引く手あまたになって若いうちに結婚するケースが多いんです。

だんだんと年を取ってきても、年収が高い状態は続きますし、肉食系の方が多いので、不倫やパパ活をしやすいという傾向にあります。

逆にずっと独身でいる方というのは、年収がそもそも低く、なかなか結婚ができない。将来結婚をしても生活が成り立たない不安があるので結婚しない。

そして女性はそういった方を結婚対象として選ばないので、ずっと独身の状態が続いてしまいます。

不倫も当然できないですし、遊興費に回す余裕もない。そういう形で二極化が進んでいるのかなという気がしています。

時系列で恋愛と経済の関係を見ていくと、若い男性はどんどん恋愛から離れていっています。恋人のいる人の割合を定期的に調査しているデータがあるんですが、2015年の最新調査では18歳から34歳の独身男性の7割くらいが「恋人はいない」と答えており、恋人がいないのが当たり前になっているのです。

なぜそうなるのかと言うと、経済的な余裕がないことが一番大きい。年金への不安、社会保障制度への不安が強いので、収入があっても消費ではなく貯蓄に回す。それが若い世代の特徴です。

【関連記事】恋愛が若者にとって「コスパが悪いもの」に変わったのはなぜ?グラビアアイドル倉持由香が中央大学山田昌弘教授に聞いた

「若者の○○離れ」とかよく出てきますけども、若者は消費にあまり興味がなく、恋愛にも興味がない。恋愛に興味がないから、デート代も出てこないし、プレゼント代も出てこないという形で、恋愛に使うお金の比率というのはすごく減ってきています。

逆に上の世代の方は収入も安定しているし、ある程度経済的にも余裕がある。年金制度もまだ持つだろう、自分たちは逃げ切れると思っているんですね。

ですから将来に対する不安もあまりなく、恋愛にも強気と言いますか、奥さんはいるんですけれども、それプラスアルファで不倫も楽しもうと。

もちろんそういった人のなかでも、格差は開いているので、勝ち組のなかでも上の層の人たちは不倫やり放題と言ったら語弊があるかもしれないですけれども、自由にやれると思います。

ーそこから生まれている経済効果が5兆5000億円あるというのが現実。

不倫は道徳的に問題ではあるんですが、現実にお金が出ていってるわけで、消費で世の中の景気を良くしている側面は事実としてあるのかなと。

お金で買える愛の値段は281万円?

ー愛の値段を試算したデータがあるとか。

これはアクサ生命が行った試算なのですが、結婚相手に求める理想の年収から、本当に好きな人だったら年収いくらまで妥協できますかという金額を聞いて、その差額を「愛の値段」としています。その平均金額が281万7000円。

理想の年収も下がってきてはいるんですけれども、最低ラインで500万円以上欲しいという人は多い。ですが実際には格差が開いているので、年収500万円なんて到底届かない人がたくさんいるんです。条件に届かない人は結婚のスタート地点にすら立てない。

ー男性の平均初婚年齢が31.1歳。30歳で年収500万円超えてる人ってだいぶ減ってますよね。

かなり減っています。格差が広がっているので、平均年収はそんなに変わらなくても、非正規雇用などでどんどん下の人数が増えていっている。

年収500万円を早い段階で達成している人は引く手あまたで結婚していって、そういった人は経済力もあるので余ったお金で不倫する可能性が高いのです。

ー年収が高いということは、仕事ができる人の可能性が高いですよね。ビジネスで結果を残せる人はアグレッシブな人が多いイメージがあります。

男性ホルモンのテストステロンが多い人は競争心が強く、結果を残すことや勝つことにとても強いこだわりがあります。なのでそういった人は仕事でも成功する可能性が高いと考えられています。また、テストステロンは性欲を高める効果があるので、夜の生活もかなり貪欲と言いますか、競争心が強いので他の男性が連れてる女性を奪ってやるとか、そういう気持ちも強いのかなと。

ー動物としてはそうですよね。猿山のボスザルじゃないですけど。

生物学者の方は、生物学的には一夫多妻制が自然なスタイルだと言います。オスは自分の遺伝子をできるだけたくさん残そうというのが生物としての本能なので、お金があればそれができてしまうのかなと。

ー昔の王様を見ても、権力者を見てもそうですね。それを倫理や道徳など、いろいろな理屈でがんじがらめにしてルールを作ってきただけで。

人類の歴史的に言うと、一夫一妻制というのはかなり特殊なケースなんですよ。一夫多妻制の方が強い遺伝子がどんどん残るので。

ー令和時代の恋愛と経済はどうなっていくとお考えでしょうか。

二極化の傾向がさらに強まってくるのではないでしょうか。新自由主義では格差は広がるもの。政府が何らかの政策を打たないと、格差はどんどん広がっていきます。

そうすると、勝ち組の人が不倫をするという流れは変わりません。不倫人口はどんどん増えていくのかなという気がします。

リーマンショック型の大きな経済不況がまた起きれば、さらに不倫は増えると思います。実際にリーマンショック後の世界恐慌で、イギリスでも不倫がすごく増えた。金融機関の方がストレスでめちゃくちゃ不倫していたそうです。

アメリカにデトロイトという財政破綻した街があるんですけれども、リーマンショック後に「隣の芝生不倫」と言うんですが、隣近所の奥さんとお金をかけない不倫が増えた。

不景気の時に不倫が増えるのは他の国でも同じです。

風俗産業の売上高をずっと調べているんですが、景気が良くても悪くても安定している部分があって、景気がいい時は余ったお金を風俗で使う人が増えてきて、不景気になると今度はストレスで風俗に来る人が増える。

人間の本能的な欲望に基づくお金というのは景気の良い悪いに関わらず出ていくものなのです。

面白かったです。。。藤波

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プロフィール

門倉貴史(かどくら たかし)エコノミスト。BRICs経済研究所代表。
1995年慶應義塾大学経済学部卒業後、浜銀総合研究所の研究員となり、社団法人日本経済研究センター、東南アジア研究所へも出向。

2002年に第一生命経済研究所に移籍し、経済調査部主任エコノミストとして、アジアやBRICs諸国についての論文を数多く発表。2005年から現職。 フジテレビ「ホンマでっか!?TV」などにも出演中。